まだ地方には「ミニシアター」という映画館が存在しなかった頃
私が中学生だった頃
もちろんシネコンなどの大型の複合映画施設も存在しませんでした
「スクリーン」や「ロードショー」などの映画雑誌を買ってきては
隅から隅からまで熟読し、
最新の映画の情報に心躍らせていました
懸賞で当てた「ロードショー」の英字が印刷されたトレーナーまで持っていました(^_^;)
熟読するうちに
雑誌には上映開始予定が出ているものの「岡山県」には封切りされない映画が沢山ある事に気付きました
きになる映画は沢山あるのに
地方にはやってこない映画達。
そのうちに映画雑誌をめくりながら
「どうせこの映画も岡山県には来ないんだろうな」とジャッジできるようになっていました
とある日、「どうせ来ない」と思っていた映画が岡山県で上映される事を知りました
しかも上映場所は映画館ではなく
確か美術館の一室を借りての特別ロードショーだった記憶があります
美術館の展示とは一切関係はなく、純粋な上映イベントでした
ドキドキしながら上映に足を運んだ記憶があります
その時に鑑賞した「バックビート」は
ビートルズのデビュー直前にバンドを去り、活躍の表舞台に立つことのなかった“5人目のビートルズ”の物語です
私が生まれて初めて経験した単館系の小規模ムービーとの出会いでした
その後に岡山にもミニシアター映画館が生まれ、
シネマコンプレックスが立ち、
ネット配信やレンタル店の充実で
殆どの映画は確実に鑑賞できるようになりました
「バックビート」も最近になって、DVD化されて販売されて、Amazonでも購入できる事を知りました
(写真は手元に持っているサントラとVHS。 今時、VHSって……^_^;)
私にとっては「スタンドバイミー」と並ぶ、「青春映画の金字塔」で
思い出しては胸がピリッとする名作です
ここ数年は育児や家族のことを最優先にしてきたので
「自分自身が見たいなぁ」と感じる映画を見る時間をとりづらくなっていたので
この秋は何か私のためだけの映画を久しぶりに鑑賞したいなぁ…と思います
リビングにて夫の鑑賞を拾い見する「トムクルーズ」でなく、
子供と楽しむ「ディズニー」でもなく。
せっかくの秋なので。