ムスメ4才 ムスコ2才の頃のこと
私の父親の心身の病気が悪化
一人暮らしが困難になり、一緒に住んだ数年間がありました
父親はうつ病だったので
何とか良くなってもらおうと色々と心を配ったものでした
本を読んで、自分なりに言葉掛けを工夫してみたりして……
病気の一進一退に一喜一憂していました
でも、声掛けの対応は基本的には「拒絶」「否定」されるので、
結果的に だんだん心が疲れた時期がありました
殆ど全てのことが拒否される
身体の持病もあったので、だんだんと身の回りの事が「しない」から「出来ない」に変わっていく父親
私自身も子育て真っ最中で気分転換する時間が持てない中だったので
年月を重ねると「病気の一進一退に一喜一憂」する心の余裕もなくなり、ただひたすら「私だってシンドイ」という気持ちに変わってきてしまいました
「考えてはいけないけれど、この人、死んだら良いのに」
負の気持ちで身体の中がスミからスミまでパンパンに真っ黒焦げになっていくように感じられる時期がありました
「死んだらいいのに」「死んだらいいのに」
「でもそんな事を考えている私も、いつかきっと大きなバチが当たる」
「たとえ自分にもバチがあたろうとも、やっぱり憎くてしょうがない」
そんな気持ちを持っていても
体の自由が効かなくなってきた父親に、手を貸さないといけなかったので
心は真っ黒でも、一切顔に出さないように介護していました
今は紆余曲折経て、
父親は福祉分野の人達に日々お世話になっています
一時は体の中が隅々まで真っ黒に感じられるくらいマイナスの感情がうごめいていたのに
今では 週に2日会う父親の痩せた身体を見て、
父親のお腹の上で昼寝したりしていた幼い日々をふっと思い出したり
リハビリしている父親を眺めて
「この人自身が、日々に幸せを感じられているのであれば、長生きしてくれたら良いのにな」
と穏やかに思えるようになりました
時間が流れるって不思議だなぁ
そんな気持ちに辿り着けたのも、福祉業界で働いている人達が支えてくれているおかげです
やっと自分にかけた呪いが解けた気持ち
ただひたすら感謝あるのみです