せつない夕方

私は知っている

 

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近所に夫が妻の世話をする「老々介護」のお宅があること。

 

そしておじいちゃんが

 

「妻のことで手一杯で自分のための時間なんかない」とつぶやいていたこと。

 

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さらに私は知っている

 

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おばあちゃんは最近、夕方までデイサービスに行く日があること。

 

おじいちゃんがいつも外に出て見送ってること。

 

 

ある日の夕方、

私が買い物に行く途中、

 

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おじいちゃんが一方をずーっと見つめて外に立っていた

 

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私は知っている。

 

おじいちゃんは、おばあちゃんがデイサービスから帰ってくるのを待っていることを。

 

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私がスーパーで買い物をすませて帰ってきても、

 

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おじいちゃんはずーっと同じ場所で立っていた

 

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私は知っている。

 

デイサービスの職員さんは

 

ちゃんと帰宅したら呼び鈴鳴らしてくれるから、立って待ってなくても良いってこと。

 

 

あんまり誰も気づかないけど、

 

時々夕方にちょっとだけせつないこんな光景があるってこと。

 

 

知っているよー。

 

おじいちゃん……。