映画イラスト「20センチュリーウーマン」

夏に問屋町のカフェ mai maiさんで

 

映画に関するイラスト展示をさせてもらった時に、スタッフさんに薦めてもらってたので

 

「20センチュリーウーマン」を観ました

 

 

 

マイクミルズという監督さんはなんてずるいんだろう!

 

私よりも随分、年上で「立派に中年の部類」の年齢なのに……

 

こんなにも繊細にリアルにティーンエイジャーの気持ちを描けるなんて!

 

アーティスティックなお洒落映画のくせに、

 

セリフの一つ一つに「哲学」が詰まってるなんて!

 

 

 

主人公ジェイミー

 

 

シングルマザーのドロシア

 

この2人のやりとり

 

「母さんは幸せ?    子供の頃に想像していたくらいに幸せ?」

「そんなもの人に聞くもんじゃないわ  幸せかなんて考えていたら“鬱”になるわよ」

 

 

 

同居人のウィリアム

 

「僕らは土から生まれた  土も僕らの体も、星屑で出来てる。つまり土に触れることは母なる地球に触れることなんだ」

 

 

アビーとドロシー

「きれいな音楽は社会の腐敗を隠すもの  強い感情があれば技術は必要ないってことよ」

(気丈なドロシアに対して)   「孤独を埋める代償行為ね」

 

 

セリフのひとつひとつも素敵なのに。

 

青春映画でもあり、家族の映画でもある。

 

 

鑑賞後は

 

今の自分よりも、もっと自由に生きてみたくなると同時に、

 

もっともっと人と深く深く関わって、誰かのために一生懸命に生きてみたくなる

 

そんな素敵な一本でした